アンティバース、アウターリム

好きな作品や好きなスタジオについて書けたらいいなと思ってます

スパイダーマンの報道について個人的感想

 

……なんだかデイリービューグルの記事を読んだマーベル市民のロールプレイのようで心が躍るタイトルだ

 

 

 

 

と、いうわけで、日本時間8/21日未明にあったスパイダーマンがマーベルスタジオズの手を離れるという報道に関する所感を寝る前に記しておきたい。いや春にやってきたMCUラソン日記を完結させる『エンドゲーム』と『ファー・フロム・ホーム』の感想を完走せずにこれ書くんかーいと我ながら情けなさを痛み入る程に感じるのだが(ちゃんと書いてる最中ですよ!!!)、個人的にはジェームズ・ガンの件の時に匹敵するビッグニュースであり、またジェームズ・ガンの解雇騒動に際し具体的な言語化が出来なかったという後悔が自分の中で尾を引いているため、今回、とにかく一日も立たないうちに自分の感ずるところをどうにか文字の列として記しておこうとする次第だ。

また、走り書きの為、具体的な出典を併記したいが今回はちょっと出来そうにない。自ずと雑語りになってしまうことをご容赦願いたい(メチャクチャ眠い!!!!)一応、後日また別記事にて自分の書いた内容をファクトチェックするつもり。

 

 

 

 

というわけで、まずどっちが悪いのか?という本題に踏み入ろうと思うのだが、これはディズニーも悪くて、ソニーも悪いと思う。

 

 

 

実写スパイダーマンソニーの育てたIPであることは疑いようもない。それを途中から制作費を折半するとはいえ、その長年の功績の上にある巨額の大金の半分を掠めとろうとするディズニーの姿勢は厳しい。

ただ、『アメスパ2』の興行的失敗を受けてのこの提携である。『ホームカミング』も『ファー・フロム・ホーム』の興行上の成功も、ソニーが予算を総括しているものの、言わばマーベルスタジオズの築き上げてきた功績に乗っかっているといえる(そもそもプロダクションはディズニーのチームであるマーベルスタジオズである)。

 

Deadlineによる報道では現段階のディズニーの取り分はオープニング成績の5%だとか。更にディズニーはスパイダーマンマーチャンダイジングの利益をいくつか握っている。

金を出してない(少なくともソニーほどには)のに5%もある!しかも商品化の利益もある!…のだが、MCUスパイダーマンの単独作が登場するということは、ディズニーは他社のIPに自らの稼ぎ頭であるファイギとマーベルスタジオズを貸し出している。それも2年に1回のペースで。

 

マーベルスタジオズは今や1年に3本のペースで長編映画を製作できるほどのパワーがある。そしてそのどれもが6億ドル、7億ドルを優に稼ぎ出す。オープニングの5%よりも遥かにもたらす利益は大きい。その年3回のペイデイのうち1つを他社に抑えられることになる。ディズニーにとっては、ソニーとマーベルスタジオズによるスパイダーマン映画は、続くアベンジャーズタイトルなどのクリエイティブ面はともかく、金銭的な面ではおそらく損の方が大きいのかもしれない。

 

またエンドゲームの再上映版の巻末にファー・フロム・ホームの宣伝がアタッチされるなど、ソニー自身かなりディズニーに乗っかっているところがあることは否めない。

 

 

また、ファイギとマーベルスタジオズが抜けたスパイダーマン映画をソニーが上手く調理できるのか?というところも疑問が大きい。個人的にクリエイティブコントロールにはかなり不信感がある。報道には『ヴェノム』の興行的成功がソニーにマーベル抜きでも軌道に乗れるのでは、という見方を強めたという旨の記述がある。しかしその『ヴェノム』がソニーを自信つけたというのが個人的には大問題。R指定を目指していたであろう『ヴェノム』はソニーMCU合流を見越してPG映画に落ち着いた。また、ソニー・ピクチャーズのチェアマンのトム・ロスマンが編集にかなり関与していたことが報道では仄めかされている。マーベルスタジオズはファイギのヴィジョン、そして監督それぞれのヴィジョンをなによりも重要視することによってそのクオリティの成功を収めてきたといっても過言ではない。それゆえマーベル・エンタテインメントのクリエイティブ・コミッティーの横槍を避けるため、独立しディズニー直属になったという経緯もある。対して、『ヴェノム』のMCU的になろうとするそのあり方と反してこれらの事象が示す製作態勢(エンドロールの最中に長々とスパイダーバースの宣伝映像を組み込む商売っ気のある姿勢ももちろん)はMCU的ではない。この中で、ソニーが、MCUから連なるMCUではないスパイダーマン映画を作るとなれば一体どうなるのか(といっても、ファイギが関わらないだけで設定上はMCUになる可能性はあるのだが)。

 

 

 

と同時に、ではマーベルスタジオズが横槍を避けるため直属となったディズニーがファイギの意向を最大限に配慮しているのかといえば、最近はそうではないような気もしている。代表的なのがジェームズ・ガンの一件だ。とある報道にはファイギはこのディズニーの決断には難色を示したとある。その後ガンは復帰したが、ファイギやプロデューサー陣、キャストも含めディズニー首脳陣に対しかなりの尽力があったであろうことは想像に難くない。

 

今回の次なるスパイダーマンにファイギがプロデューサーとして関わらない、というのは、果たしてファイギ自身の意向なのだろうか?

 

ソニーの公式声明では、しきりにファイギが多忙のため、またディズニーがファイギをリード・プロデューサーとしての関与を認めない、と強調している。2年スパンでの公開であったであろうと仮定すれば、SDCCで発表された公開作のない2021年の7月におそらくスパイダーマン3が入る予定であった思われる(ソニーの映画のため、また提携継続の有無が不明のためアナウンスできなかったのだろう)。ファイギがスパイダーマン3のプロデューサーをやらない、やりたくない、なんてことがあり得るのだろうか?ディズニーとファイギの関係性が徐々にこじれているんじゃないだろうか、と不安を少し覚えるところもある。

 

 

 

ファイギ自身の今回の件についての発言やディズニーの見解はおそらく今週の23日から開催されるD23で大なり小なり明かされるだろう。今回、様々な報道合戦が繰り広げられているが、現時点においてファイギがプロデューサーから降りるといったことや、ディズニーとソニーが揉めていることは確定事項で間違い無いと思う。ただ、依然交渉中であることもまた報道されている。また、今回発端のDeadlineの記事といい、公式声明の発表といい、実はソニー側の見解やそこからのソースが多い…というよりほぼソニー側からの情報だ。ディズニーのものは無いのではないか。その点においてもD23は注目すべき。

 

 

 

……と長々と書いてみたが、1ヶ月以内、下手すれば1週間以内に話が纏まるのではと個人的には思っており、実は全然不安ではない。ケヴィン・ファイギ推しとしては、やはり彼を信じねばならないし、事実彼はおそらく世界で最も信頼できる人物の一人なのだ。

 

 

 

 

 

また、この記事はソース付記のない極めて信ぴょう性の低いいち個人の見解であるため、必ずしも全てを間に受けないでほしい。気になったことはまず自分で調べてみて、そこから答えを探ってみてほしい。間違いや訂正があれば教えていただければ幸いです。

 

 

 

 

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